新潟市リノベーション工事⑩。(段差)
kawami kenchiku
今回のリノベーション工事では、
リビング南側に連続した段差を設けました。
連続しておりますが場所ごとに用途が変わります。
・東側(向かって左)から、主にダイニングとしてつかう小上がり。
・その隣、テレビボード。
・その隣、大開口サッシ部分は内外の両側からのベンチとして。
・いちばん西側奥は収納上部への踏み台として。
日頃から言っていますが、物事全てに意味がある。意味を持たせたい。
上記のデザインになったのには背景、理由があります。
・小上がり部分に関して、
既存住宅の増築部分に位置していました。床の解体が他の箇所より手間がかかる仕様でした。既存の床をそのままにその上に新規の断熱ラインを設定して床を作るため高さを上げた方がムダがありませんでした。施主さんの好みも小上がりがご希望でした。
・テレビボードに関して、
当初のプランはリビングの長手方向にテレビ↔︎ソファの提案でした。それだけでリビングスペースが限定されてしまう配置でしたが、現場で動いているうちにもっと良い使い方がないかと模索しているなか短手方向にテレビ↔︎ソファの方が良さそうとの提案をさせていただき採用となりました。段差下部は空間を確保してAV機器が置けるようにしました。
これで、大開口サッシの前にスペースができました。大きいラグを敷いて寝転ぶなり、お気に入りのチェアで過ごすなり、自由にお使いいただきたいと思います。
・大開口サッシに関して、
開口部は、低いよりも高い方が室内を明るくできます。サッシの大きさをサイズアップするとコスト増です。サッシサイズをそのままに取付け高さを上げて光を多く取込み明るくし、外へ抜ける目線も上方向へ誘導しました。上げた分は段差ができますのでどこでも腰掛けられるベンチとして活用できます。
・収納スペースに関して
小さなお子様も多いご家族で物も多いでしょうし、お子様がみずから片付けや物の出し入れをする事を考え、段差を踏台として利用し上部へアクセスできます。
床なり壁なり天井なり段差ってなくてもよいけど場合によっては有効だと思います。空間が余ってると間抜けになって気持ち悪い。全体の見た目にもリズムがうまれると思います。全ての動作に丁度良い距離感、そんな設計を目指します。
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