大工とつくる家。川見建築

川見建築

ブログ

約1年ぶりのブログ。

今日の《ある出来事の記録》と

《2023.4.11現在の「建築」の再定義》

について書き記しておきたくて久しぶりのブログ更新です。

 

 

日々のバイオリズムにふとインプットのタイミングがやってくるときがある。

(目にすると同時にイメージがぶゎっと広がったり閃きがやってきたり抱えてるお仕事に落とし込めたりする。ドアが開いている日)

そのタイミングは予告なくやってきてすぐに消え去る。そのドアが開いているうちにインプットの為の資料を集めに書店へ行った。

 

数ある建築誌を前にして、いま欲っしている情報をインスピレーションでジャケ買いした。

(ルイスバラガン、ルイスカーン、スペースエイジイテリア、エットレソットサス、リナボバルディ、ヨコウチトシヒト)

どこかで触れた事のあるワードもあれば、初めてのワードもあったがカゴにいれた基準は「いまの自分が欲っしているデザインか」だった。

 

 

・スペースエイジ
北欧をきっかけにミッドセンチュリーモダン、そんな段階を経てドアを開いた興味深いジャンルで触れておきたいジャンル。遊びのある自由なデザインが嫌いじゃない。そしてそれをカタチにしちゃう技術者たちにリスペクト。

 

 

・ルイスバラガン
「巻の平屋」の内覧に来てくれたT氏「空間のとりかたがルイスバラガンみたいだねー」。そこで名前を初めて認識した。近い将来、自分達がもう少し色を操れるようになった時に新しい扉を開いてくれそう。早くそこへ行けるよう目指している。

 

 

・ルイスカーン
ルイスバラガンと間違い手に取った。きっかけはどうあれ素敵で魅力的な建築だった。いまの自分にはルイスバラガンよりも時が合っている。

 

 

・リナボバルディ
色の効き方が気持ちいい心地いい。
書店へ足を運ぶ度に一度、二度、購入を見送ったが本日三度目でカゴin。近い将来助けられそう。

 

 

・エットレソットサスこちらは日が違うがinterior shopのデザインブックフェアで出会った洋書。色使いに惹かれて。

 

 

・ヨコウチトシヒト
今は日本より外へ興味が開いているので一度は棚へ戻したが裏表紙のレンガ使いに惹かれカゴへ入れた。
私のいる国は日本であり建材の流通には縛られるがこの本のページをめくるとカッコいい日本があった。(和風とはまた違う)

 

 

 

そんなこんなのジャケ買いだったんだが、、、

 

 

「ヨコウチトシヒトニワハウス」のInstagramを開いてみる。吸い寄せられるようにある投稿をタップ。その方のブログへ飛ぶと「建築の旅」としてルイスカーンの建築が載っていた。

なるほど、ジャケ買いで何気なく手に取った2冊は繋がっていたのか。自分の感覚に納得。と同時に、

 

自分が進む方向(本能的に興味が湧いてる方向)を再認識できた。

 

 

 

 

 

最後に、

現時点の川見建築としての

「建築」

を定義する。

 

 

広く広く言うなら「建築とは豊かさを認識させる」行為。

であるべき。

 

川見建築としての「建築」とはそういう事である。

(それは以前までの定義付けと大まかには変わっていない。しかしこの数年の間に目的に向かう為の道筋や手段がより明確に論理的に理論的になってきたのは進んでいる証しだと自覚してる。)

「豊か」の要素はすでに皆の周りにあるわけで、それらに気付かせてあげる仕掛けだったり仕組みづくり。を含ませてあげるのが川見建築の目指す「建築」だ。

 

 

具体的には、

素材の豊かさを感じる為に。例えば木の良さを感じるには木ばっかりだったら気づきにくい。コンクリートと合わせてあげるとか、金属と合わせてあげるとか。

 

色の使い方もナチュラルな色の空間に鮮やかなワンカラーの家具を置くとか。無彩色のなかに有彩色を入れるとか。

 

日々の仕事家事育児の忙しさの中で、自然の癒しを感じさせる開口部(窓)だったり外部との繋がり。

そして機能的な間取りや収納。

 

季節の厳しい環境(天候)からホームに入ったときに感じる安心感安定感(高性能)のある空間だったり。

 

それらを満たし、「豊か」な事に数多く気付いてもらえる建築をつくる。

 

そう定義付けしている。

 

 

 

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