大工とつくる家。川見建築

川見建築

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ストーリー後編。

 

kawami kenchiku

 

その後。

 

 

後編のメインストーリーは、

ベンチソファーの生地をなぜ【kvadrat】クヴァドラにしたのか。

 

キーワードは

①北欧

②出会い

③暮らし

 

 

 

①北欧

私ども川見建築は日々、技術の向上をするべく模索しております。日本には新潟にはどんな建築が良いのか。暮らしにおける建築の役割や関わり方の理想系を悩んでは試し、探っております。

ですから少しずつ「変化」しております。施工法も材料も意識も。経験が増える毎に「改善改良という変化」を繰り返して少しずつ成長しております。

そんな中、最近の私どもは「北欧の暮らしや家具づくり」にとても興味を抱いておりました。

なぜ惹かれたのか。

それは【似てる環境がある】ことだったり【つくり手のこだわり】を知り

私たちの暮らしにも取り入れるべきと思ったからです。

 

・家での時間を大切にする

・暮らしを愉しむ

・肩の力を抜いて心に遊びがある

・インテリアの役割、意味

 

北欧はそんな感覚に気付かせてくれました。2019.10新潟市西区リノベーション工事、川見建築として初めて北欧の良さを取り入れた施工事例

(現在、その北欧の「室内の心地良さ」と、自然いっぱいの越前浜で育ち培ってきた川見建築の「外部と繋がる心地良さ」がドッキングしております。そして更に次の課題、子供達にバトンタッチするための建築へと突き進んでおります)

 

 

 

②出会い

北欧へのアンテナが敏感になっている時期に、そんなタイミングで

kvadratクヴァドラ」を知ります。

(北欧デンマークで1968年に創業されたクヴァドラ社は、家具の張り地やカーテンなどの豊富な種類と品質の高さで瞬く間にヨーロッパでシェアNO.1になったテキスタイルメーカー)

らしい。

 

 

それが何と!

カタヤマエイトさんで手に入るではありませんか!

https://keight.jp/

☝️HP

 

 

出会ったのも奇跡だし、欲しけりゃ手に入るなんて!

もう導かれてますよね。

 

 

 

でも、まー高価!

普通こんな素人の手作り家具なんかにつかわない。そんな代物です。

 

いや、、

そこ

かも。

(普通ってなんだ?←既成にとらわれたくない私たちは疑問に思ってしまう)

 

 

ストーリーや意味があれば使うべき。

 

普通とか一般的常識的とかそういう事じゃない。

 

普通一般的につかわないって事は、皆さん触れる機会が少ないわけです。(良いものなのに、、残念)

 

じゃそれがカフェみたいな多くの人に触れてもらえる場所に置けたら、

 

生地の良さだったり、

良いものに触れる事の意味だったり、

新しい気付きに繋がるキッカケになるかも。

そうなって欲しいな。そんな想いから、何が何でも採用すると決断した訳であります。

 

 

そして「kvadratクヴァドラ」をより活かすにはと考えます。

(ご紹介の通り最高級な生地です。最高級な木フレームと合わせたり優雅な曲線で張られていたりする生地です。それらの家具は上から下まで高級すぎて近寄りがたい。日常とは反対方向にあり存在感が凄い。     そこには憧れますが私たちが求めているのは普段使いできて丈夫で魅力的なもの)

 

 

 

 

生地を際立たせる為に、

対する素材アイアンを無骨につくってあります。

(さらには、親しみやすく可愛らしいイメージも少しほしかった。)職人さんのチョイスがバッチリでした。

素材のコントラスト。

色のコントラスト。

イメージのコントラスト。

全部つじつまが合ってハマった感があります。

 

脚部と板部は構造として充分であればそれで良し。魅せる部分はすべてkvadratちゃんに担ってもらってます。前ブログの「ある狙い」とはそこ「ギャップ」でありました。スーツやドレスで触れるのが常であるくらいの上品でしっかりした生地に、作業着で造作した工具跡の残る配管部材を合わせたかった。そのギャップを繋ぐ中間部材にスノービーチ(上品さもワイルドさもどちらの要素も持ってる万能素材)もバッチリハマりました。

 

そしてクッションはほどよく硬い。包み込むわけでなく寛ぐわけでなく身体を支えてくれる硬さ。

 

 

振れ幅ギャップを最大限求めた設計の割に絶妙なバランスを持ちしっくりきております。

そんなストーリーで生まれた家具でありました。

 

 

 

③暮らし

全ての決断には川見建築のいろんな想いが乗っかっております。

皆さんに『良いもの』をつかう意味を知ってほしい。暮らしにもっと取り入れてほしい。

 

誤解を恐れず言います。

高い物(良い物)をもっと使え。

です。

 

誤解されたくないんで説明すると、笑

 

拘ってつくったものを使ってほしい。

しっかりつくってあるものを使ってほしい。

喜びを感じるものをつかってほしい。

 

それらが暮らしを向上させてくれるから。

 

家族との時間やひとりの時間をより良い時間にしてくれます。心が落ち着き豊かになります。よい家具や道具や建築で家事が楽しくなります。

それは皆さんが目標に向かう為のエネルギーに繋がってくれるはずです。

 

私たちが知ってる良い物、見つけた良い物は皆さんに紹介したい。知ってほしい。

皆さんの暮らしに何かポジティブエネルギーが働いてほしい。

 

 

 

 

私は最近、消費の概念が変わりました。

長い間「安いわりに使える物」を求めていました。

でも気付いたら何も豊かになっていませんでした。

 

今は「良い」ものを購入する事を意識しています。自分にとって、経済にとって、環境にとって良いものです。

なるべく生産者(の心)がわかるもの、しっかりつくってあり長くつかえるもの、修理ができるもの、つかう自分が気持ちいいもの。

 

「価格」だけで選ぶのはやめました。

 

裏側も気にしながら、Win-WinだったりWin-Win-Win-Win-Win……となるような消費を目指すようになりました。

 

誰が言ったっけな「消費は応援」。いいなと思いました。

そんな消費はつくり手のレベルも上げてくれると思います。

 

 

 

 

 

 

それらのいろんな想いがカタチにあらわれた物。

 

 

まだまだ細かいストーリーがありますが伝えきれませんので、

TOCONOMA barber cafe space

👇HP

https://toconoma.studio.design/

で是非見て触れて感じてみて下さい。

 

 

店主の大瀧兄弟にも是非触れてみて下さい!笑

 

良いポジティブエネルギー出てて刺激になりますよ〜。

 

 

 

kawami kenchiku