大工とつくる家。川見建築

川見建築

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抜け。

kawami kenchiku

 

 

視界が抜ける。

 

 

越前浜ではそんな景色が普通で当たり前と思ってましたが、

それが贅沢な事だったんだと気付きました。

 

 

体が覚えてしまっているのか、窮屈な景色や空間では少なからずストレスを感じているようです私。

 

この感覚は住まいづくりに大いに生かします。

 

 

 

 

 

 

新潟市西区のリノベーション工事を例に。

 

 

設計時に意識することはいくつもあるんですが、

奥行き、抜け

への意識は高いです。

 

 

奥行きや抜けは開放感に繋がり居心地が良くなりますよね。

 

また、抜けた景色には無意識に視線が向くので、外の状況を認識し感受性豊かになるでしょう。

「晴れてるな。気持ちいいな。」

「雨だな。嫌だな。」

窓の外から何かしら感じますよね。

 

何事にも無関心より、色んな変化に気付けた方が良いと思います。

気持ち良い抜けをつくってあげれば人は見ます。

 

 

 

また、人はただ広いだけの空間にポツンと居ても落ち着けません。

 

 

ですから、抜けと、奥行きと、のバランスで居心地が決まると思っています。

 

 

 

片や、押入れのような狭い空間も妙に落ち着きます(私は)。

これは包まれる(囲まれる)安心感だと思います。

 

 

 

住まいで、人が居る場所は「壁」と「抜け」を大事にプランニングしています。

 

 

 

背中の壁と前方の抜け。

 

 

 

 

デスクワーク、前方は閉じて集中を助けます。疲れたときは振り返って「抜け」で気分転換。

 

 

 

 

食卓からの「抜け」。旬な食材、家族での会話がメインですがそれをお膳立てする抜けです。

 

 

 

 

 

キッチンからの抜け。既にリビングに奥行きありますが更に景色、空が見えます。

 

 

 

 

土地の環境や条件にもよりますが、住宅街であってもこれだけの抜けをつくることができます。

新築に限らず、リフォーム・リノベーションでも抜けを作り出すことはできますので是非ご相談下さい☺️

 

 

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