大工とつくる家。川見建築

川見建築

ブログ

相手の立場で考えること。

 

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ある方への感謝のお話しです。

そしてその方のやり方に共感し大変参考になり見習うべきと思いました。

皆さんにも共感していただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、

私ども日々の業務には不明事項が多々でてきます。

 

その都度調べるわけですが、

具体的には

①資料をあさったり

②ググったり

③人に聞いたりします。

 

①や②で事が済み自己完結できればなんてことなく業務は転がっていくのですが、

③になってくると少なからず相手の時間を奪ってしまいます。

 

たかが建築業界。とはいえ建築(住宅)とは暮らしそのものなので専門知識(土地やら消防法やら各種法律)が絡みまくっています。様々なプロの方に頼らざるをえません。

 

その、

【質問する=相手の時間を奪う】

という事が私的にストレスで。

これを申し訳ないと思っちゃうわけです。

(プロの知識をいただくので代金を払うべきなのかもしれませんが、、「質問ひとつでいくら」なんてやってたら業務がまわらないのは想像できます。質問だけで請求がくることも実際ありません。質問される相手にとってみれば時間ばっかり奪われて自分の培った知識を提供するのです。ボランティア行為です。)

 

 

 

そんな中、私は藁にもすがる思いである専門職の方に質問させていただきました。(もし既に知っていたら教えてほしい。と)

(土地・家屋・地方行政などの分野に絡んでくる建築。どんな法律や条例に絡んでくるのか不明な状況でした。)

 

その方は「調べてみます」と。

その時点で私は、あー申し訳ありません。と😓

後日、資料が送られてきました。こんなにたくさん。

 

そしてそれはとても理解しやすい順番で。

認識しやすいよう蛍光ペンで色付けまでしていただいて。

 

具体的には

1.全体像の把握(項目ごとに番号ふり)

2.各項目の詳細(資料やパンフレット)

3.見解や対策(アドバイス)

 

凄い心遣いと仕事量が伺えました。これはもう代金をお支払いしなきゃいけないレベルだ。いやいや、お支払いしたくなる。そんな気持ちになりました。その旨を伝えると「いえいえ大丈夫です。こちらも勉強になりましたので。」

、、弟子入りしたいレベルです。

「専門知識」というのは自らの勉強だけでなく、お客さんの質問などに対応する事によってついてくる。お客さんに育ててもらってる。

そんな事実も再確認できました。

 

 

 

 

私もお客さんに大量の資料をお渡しする機会があります。

その際、書面を作るにしても

・文字の大きさを変える

・囲む

・色を変える

・改行する

などなど理解の仕組みを意識して作るようにしておりますが、

状況によってはドスンと渡して「後は目を通して理解してください」という事もなくはないです。

 

そんな自分が恥ずかしくなりました。

 

ものを理解するというのはエネルギーを使います。

相手のエネルギーを無駄に浪費させない、そんな心遣いが伝わりました。

 

 

 

凄い。

 

リスペクト。

 

俺もそうなりたい。そうしなきゃ。

 

そんな風に思った出来事でした。

 

 

 

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