大工とつくる家。川見建築

川見建築

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山ウェアと住宅性能。

kawami kenchiku

 

 

私は山へ入ります。

それほど頻繁ではありませんが、冬山も夏山も入ります。

山の空気と空気感が好きです。

同時に山(大自然)はこわいです。

天気が怪しいときは入りません。

それでも過酷な状況は多々あります。

 

 

 

さて、本題です。

 

そんな大自然の厳しい環境下でも心地よく感じれる要因のひとつが身に付ける装備です。

 

以下、私なりのキーワード。

 

GORE-TEX

フリース

ダウン

ポリエステル

防水

防風

通風

透湿

速乾

ベンチレーション

 

などなどを身に付け、頻繁に開け閉めしたり脱ぎ着して湿気をコントロールします。

効果は絶大。快適に山を楽しめるかは着るものに左右されます。

 

初めてのGORE-TEXシューズは感動レベルでした。ソックスのチョイスも同じくらい大事ですね。

 

こちらもヤバい、ポーラテックPOLARTECポリエステルの凄さ(強さ、快適さ、保温、速乾)がわかります。公私共にもう3、4年着てますか。大工仕事で毎日ハードに着てます。洗濯も一晩で乾くので毎日着れます。でも破れませんし性能も落ちません。乾いた空気が身体の周りを包んでくれます。着心地が良すぎて良すぎて。

↑住宅建材でポリエステルの断熱材があります。高性能で扱いやすい。原材料がペットボトル。コスト面を除けば完璧な材料。その他の断熱材は繊細な管理、施工、設計が求められる素材です。断熱材の入る壁内は見えない事が(想像、イメージ)難しいところ。

 

ちなみに私は現場仕事でも山ウェアを着ることが多いです。快適だから。業務に集中できるから。気分が良く働けるという事は生産性があがります。

 

 

同じ構図が住宅と暮らしにも当てはまりますね。山での理屈は住宅にも通じるんです。

 

自分が山の環境下で体感する事は、

同じ環境下でそこに在り続けるお家の気持ちになれるのです。

山で汗をかいても雨にうたれても太陽に照らされても快適をコントロールできる事は、

お家自体(壁内、天井裏、床下)にも快適で心地よくなってもらえるわけです。

設計者は山へ入りましょう。笑

いやマジで勉強になります。

 

 

 

 

さて、シメです。

 

住宅の性能を上げていきましょう。

高イニシャルコスト低ランニングコストで数年後に元が取れるというのは当たり前の話し。

それまでの十数年〜その先も快適空間で生産性があがります。行動力があがります。家族との時間が有意義になります。

自分たちの為だけではありません。

 

 

地球(環境)の為です。

 

それはイコール

 

子供たち孫たちの為です。

 

 

そんな素材、建材を採用していきます。

 

 

 

私たち川見建築は、大工技術、施工力、耐震・居住性・意匠。全てにおいてコツコツと底上げをしてきました。それはこれからもしていきます。次世代の建築へのバトンタッチの役割も担っていますので。

 

 

少しでも進化してバトンタッチしたい。

 

 

 

 

 kawami kenchiku

 

 

余談

住宅の防水シートにはタイベックが有名かと思いますが、山に入るようになってから住宅にもGORE-TEXを着せれたらなと漠然と思っていました。最近同じ考えの方に出会いまして感動しました。そして既に実践しております。行動力、実現力に圧倒されます。

あとこれも。

住宅に日除け笠を被せたいなと思っています。イメージは、お家に風通しの良い帽子を被せている状態です。これは「岩室の家」「弥彦の家」「田上の家」では既に実践しました。野地でいっぱつ断熱・遮熱をして通気空間(小屋裏空間)を挟んで天井断熱をします。

お家さん喜んでくれているはずです。快適にいきましょー。