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新潟市リノベーション工事⑫。(屋根葺き替え)

 

 

kawami kenchiku

 

さて当初の予定では、

様々な理由から今回リノベーション工事での屋根の葺き替えはお見送りとなっていました。

しかししかしトータルで考えて、やっぱり今のうちに安心しておきましょう!と葺き替え工事 実行する運びとなりました。

 

 

このタイミングになってしまって、ベストな提案ができなかった事が申し訳ありません。

屋根形状の複雑さで、当初お伝えしたお見積もり以上の負担をさせてしまって申し訳ありません。

反省しかありません。

 

 

ただ、それでもこの段階で葺き替え工事にGOサインを出していただけた事は後の暮らしにおいても建物にとってもプラスであります。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

まだ梅雨明け前の7月下旬。

 

 

屋根屋さんの瓦の撤去作業の後ろから大工が追っかけて野地合板を敷き下葺きまでして工事中の雨漏りを防ぐのですが、

しかし、

天気予報と反して強めな降雨に見舞われました。

こんな最悪な状況あるのかと泣きたくもなりますが、それなりの経験をしてきておりますので慌てません焦りません。やれる事をやるのみです。

雨具を着るよりも室内に雨を入れない方が優先です。ブルーシートで仮に覆います。

 

 

 

しかし、天気には勝てませんね。

天を見上げて止んでくれと。

諦めて別日にするか、止むのを待つか。

予算的・工程的にどうしても2日間(瓦撤去〜下葺き)で終わらせたい。

 

 

 

 

少し小雨になったので強行しました。シートを剥ぐって作業を進めます。

結果、徐々に雨も上がってきて、作業の方も何とか初日の目標達成。板金屋さんにも助けてもらいました。

 

 

翌日は太陽との戦い。建物にとっては良かったですが体力がギリギリでヘトヘト。

なんとか2日間で下葺きまで完了できました。

 

 

 

その後も連日の猛暑の中、板金屋さんが丁寧なお仕事をしてくれまして、問題なく屋根葺き替え工事完了となりました。

(山あり谷あり棟あり面積だけでは計算できない相当難儀な施工だったと思いますが、さすがの納まりの選択と施工でした。大変助けられました。ありがとうございます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご覧のように面がいっぱい。面と面のぶつかる所には角ができます。山だったり谷だったり。「大工は隅で泣く」と昔から言います。大工に限らず物づくりは角、隅、縁で難儀するものだと思います。手間がかかり、材料も特殊です。

 

 

 

すべての箇所に職人の手が入ってます。(測る、切る、曲げる、折る、掴む)雨を風を雪を重みを時間を太陽を温度をイメージして施工していくんですね。

みなさんのお家もポンっとそこにあらわれた訳ではなく全て人の手が入ってるんですね。

 

建築に限らず日常の道具もそうですね。感心して感謝して使います。

 

 

いやー無事終えてほっとした。良い経験をさせてもらいました。

 

引き続き、外部外壁貼り〜内部仕上げ工事です。

 

追い込みや!完成度上げてくぞ。

 

 kawami kenchiku